バラムツを求めて

個人により大小あるものの、人間は好奇心を抱く生き物である。

内容に関しても人それぞれで、衣食住はじめ、生活に関する様々なものに関心を抱き、それを探求していく。

 

ぼくの場合はたまたまそれが「ゲテモノ」であっただけである。

バラムツとは

きっかけは何気ない父親との会話。当初それを知らなかった僕は完全に虜になった。

バラムツとは体長2mほどの大型の深海魚。

極寒の深海で育ったその身は全身大トロであり、食すと非常に美味らしい。

ただ、通常は入手することはできない。

ウィキ参照

 

というのも、この脂、「ワックスエステル」という人間が代謝できない脂で構成されており、食べたら最後、本人の意思に関係なくそのまま垂れ流しの刑に処される。

つまり気づいたらパンツ黄色状態だ。

 

何を言ってるかわからないと思うし、普通の人間はこんなもの食べようとは思わない。

がしかし、見るからにうまそうである

清水区探索

さてやってきました遠路はるばる!

ここは港町清水区

駿河湾を擁するこの街は、古来から漁村として栄え、東海道が通ったことによりそこを中心に発展。文明開花後は茶葉産業も発展した海と険しい山が特徴の土地である。

実はバラムツ、通常深海4〜800mに生息しているため、見かけることはまずないのだが、夜になると浅瀬の方に上がってくる。海底勾配が急な駿河湾であれば、少し行けばバラムツとエンカウントするというわけだ。

 

せっかく行くならと釣り3日前に現地入り、地物海鮮をはじめとし、念願のさわやかまで静岡を満喫

釣り当日は地元ロードレーサーのゆうちゃんと梅ヶ島温泉まで4時間の練習。往路はTT+ちぎり合いのレース強度で無事死亡。ありがとうございました!!

勇者集結

さて、いよいよ釣りの時間

深海の怪物を求めて集いしは4人

・爆速S級昇進競輪選手 木村皆斗(ミナト)

・甘いフェイスと人懐っこさ 横矢峻(ヨコヤン)

・大学で某皇族と同じ空気を吸っている 島田 圭介 (シマ)

 

 手前から オレ・シマ・横やん・ミナト

と、俺。

関東方面在住の3人はミナトの車で乗り合い合流。

デロリアンみたい。

この車から若い4人が降りてきた時の隣の反応は本当に病みつきになる。

腹ごしらえと散財して海へ

3人くらい溶かしてた

釣具準備

釣り初心者の自分はなにを買えば良いか見当もつかず。

チームでお世話になっている、地元清水区民の森川マッサーにお手伝いいただき、針や治具から服に至るまで買い物ツアー。

2m級の大物のため、針は素人目で見ても圧巻のデカさ。

かぎ針
ジグ

出航

船はバラムツフィッシャーの中では知らぬものはいない、第三大黒丸。竿とリールをレンタルさせていただけるので、初心者も安心!

 

出航後に治具と針を糸に通す。この辺りの作業は経験者ヨコヤンが手慣れた手つきでやってくれる。そこに痺れる憧れるゥ

 

船長の「ついたぞー始めろ!」という号令が響く!さあ、ショータイムだ!!

 

だれだこのオヤジ

釣果

それでは聞いてください

 

 

 

30分で船酔いして終了

 

 

 

ない知恵を必死に絞って出た唯一の策は、ただ何もないであろう漆黒の海原を見つめるのみ。

 

横やんも死亡

あんなに鮮明だった昴が、街の光に照らされ消えてゆく。

さらば昴よ

 

着岸

 

もしかして酔い止めを飲まなかったのが悪いのか。

もしかして日中4時間も練習したのが悪いのか。

もしかして出港前にマグロのカマ定食を食べたのが悪いのか。

はたまた友達の水をレモン汁と変えたのが悪いのか。

 

 

いずれにしろ僕は深海の怪物を舐めていた。

 

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