大分アーバンクラシック 

今回は今シーズン初となるUCIレース 

UCIレースとは国際レースで、国内外から多くの選手がUCIポイントを獲得するために出場する。

そんなUCIレースがここ自転車大国 大分 で2日間にわたり開催された!

レース概要

朝晩はすっかり秋模様。半袖だと若干肌寒い。そんな10月頭に2日間にわたり開催される大分サイクルフェス

1日目はクリテリウム

2日目はロードレース

といったプログラムで行われる。

 自転車レースというと、割と都市部を避けた郊外で行われる印象が強いが、今回のレースは駅前や運動公園、住宅街など比較的人口密集地で行われる。

多くの集客を見込め、走っているこちらもテンアゲである!

大分滞在

JCL高知が終わり、そのままフェリーで大分へ。

大分では「臼杵」や「佐伯」など謎に耳馴染みがある地域を走ってました。海がきれい!!!!

練習はまさきさんがコース設定。仮屋と二人で訳もわからない道を引きずりまわされ、更にお任せしていたら160kmも走らされました。仮屋と泣きながら帰りました。

 

1日目 クリテリウム

大分駅前の大通り「いこいの道」で開催されたクリテリウム

1周1kmを40周回の40kmで競われる今回のレース。

比較的コーナーの少ないコースだが、ヘアピンがあったりと立ち上がりがかなりきつい。

 

クリテリウムは比較的ゴールスプリントになることが多いが、キナンとしてはスプリンターが不在なため、いつも通り攻めの姿勢で逃げでの勝負を試みていた。

 

レース前はPIT WALKやファンライドでファンの方々と交流。地元大分の方、遠方から応援に来てくださる方、様々いて本当にありがたいです!

 

そんなこんなでレース。

スタートはヨーイドンのマスドスタート。案の定クリートはめるのに手こずり位置を落とす!冬のシクロクロスまでに改善せねば、、

レースは予想通り高速で推移する。全然対応できない、、ヤバイ、、

前に上がろうともがき、コーナー前の位置取り合戦で位置を落とすを毎周回繰り返す。学習せよ!

エースのまさきさん、ゲンキさんばかりに動かしてしまい、自分ははるか後ろでそれを傍観するのみ。もどかしい、

 

やっと先頭に上がることができたタイミングでヴィクトワールのライアン選手とUKYO宇賀がアタック。それに反応するも力及ばず、バックファイヤー。

 

これで足を削ってしまい再び位置を落とし、そのまま上がれず、、、

 

最終局面でまさきさんが一人でアタック。集団はマトリックスが牽引しており、個人的には厳しいかと思われたが、タイム差はなかなか縮まらず、残り周回は見る見る減っていく。

そしてあっという間に最終周回。逃げ切れるかギリギリのタイム差。だけど、まさきさんなら踏み切れる。確信があった。

 

スピードを上げる集団で鐘の音を聞いた。

 

直後のコーナーで、コース脇に立っているまさきさんがいた。

 

優勝はスパークル大分の沢田さん。レースは最後の最後まで何があるかわからない。

他チームではあるが、地元での勝利は本当に尊敬できる。おめでとうございます!

 

まさきさんの怪我は擦過傷のみのようなので、明日のロードレースでの雪辱を誓った。

 

2日目 ロードレース

2日目は9:00スタートなので、7:00ホテル発。そのため1日目の夜は早めに就寝。

日付が変わった頃だろうか。揺れを感じて目が覚める。

地震だ。

自分たちは8階だったため、かなり揺れた。

仮屋も同じく気付いたようで、外を見てキョロキョロしている。ちょっとカワイイw

 

ロードレースは大分運動公園のドームやその周辺の大型商業施設、高級住宅街なども使って設定された

1周11.6㎞ を 13回の150.8㎞ で競われる。

長い登りはないものの、細かいアップダウンが各所に点在しており、休む暇なくふまされる、「意外と」きついコースである。

キナンとしてはやはり攻撃的な戦略でレースを展開していきたいため、ゲンキさん、まさきさんをエースにアタックを捌いていく方針で。

 

スタートしてすぐに始まるアタック合戦。

仮屋を中心にアタックを捌く。短い登りやコーナーの立ち上がりでかなり消耗する。

そんなこんなで逃げができないまま3周目。

残り2km地点あたりで一人で踏むと、集団とのギャップができた。

チャンス!と思い、しかし焦らず淡々と踏む。

すると集団からBS河野が一人で飛んできた。かなり速度差があったが食らいつき、しばらく二人で回す。

と言っても、河野の引きが強すぎて、ほとんど河野に引いてもらっていた。

 

その後にブリッツエンホリさんも合流。3人で回し、1周かけて先に一人で逃げていたアベタカさんに追いついた。

まあまあキツいペースでまわっていたが、一人であのスピードで走っていたのやばい

そのまま集団とは1分20秒ほどのタイム差をキープ。ぶっちゃけこの時点で平坦区間はかなりきつく、短めに代わってしまうことも多々あった。その分河野には多く引かせてしまい、申し訳なさを感じていた。

 

そのまま2周ほど回り続けると、集団とのタイム差が一気に詰まる。一気に集団が活性化したようで、13秒までタイムが縮まった。

万事休すと思ったが、アベタカさんがかなりのハイペースで走り始め、また集団からUKYO宇賀が合流したことで逃げに活力が戻り、再びタイム差が広がり始めた!

ぶっちゃけほぼ諦めかけたこの状況で諦めなかったメンバーだったからこその結果だと思う。

 

それからは危なげなくタイム差をキープ。

途中追走ができ、キナンが乗っているとの情報が入ったためローテをパスしたが、この追走は不発に。この時点で自分が勝負する展開を悟り始めた。

 

残り2周。

住宅街の登りで宇賀が攻撃。

これによりアベタカさんと自分だけが残り、3人で残り20kmを旅することに。

逃げ切れば表彰台は確定。足をためればワンチャンある、、、

しかし集団とのタイム差も徐々に詰まっている。

 

残り1周の打鐘と、観客の声援が響き渡る。

泣いても笑ってもあと10km。かなりキツい。

ローテの際に二人の顔を伺うと、二人とも必死の顔をしていた。

あ、よかった。俺だけじゃないのね。ちょっと安心。

 

表彰台への距離は着実に迫っている。

いける。

 

3人とも絵に書いたように協調していた。

残り1km、最後の登り。

スプリントではまず宇賀に勝てない。ここで勝機があるとすれば下から上まで全力で駆け上がることだ。

もちろんこの決断をしたのは自分が勝つため。しかし心のどこかには平穏を保ち、最後まで協調した2人へのリスペクトもあったのかもしれない。

 

ゴールとの距離が縮まる。

黒と赤が隣をかすめていく。

 

遠くで宇賀が手を上げる。

 

勝てなかった。しかし、宇賀の勝利はどこか自分に感動を与えるものがあった。それは同期で、彼の苦労も知っているからなのか。

泣いたのは多分勝てなかったからだからな!!

 

おめでとう

 

 

photo by JCL

ゴールまで俺が引いたし、その目録よこせ

まとめ

今シーズン初のUCIレースで今シーズンの目標だったUCIポイントを獲得!

何より一番嬉しかったのは宇賀や河野といった同期と逃げられたこと。本当にいい思い出になりました!!ありがとう!

また、必殺仕事人アベタカさんの走りを間近で見ることができ、本当に勉強になりました!ありがとうございました!!

そしてコースの各所で応援してくださった皆様、名前を呼んでくださった皆様、本当にありがとうございました!!

がんばれました

 

レース後、チームを引っ張っていただいたゲンキさん、まさきさんに褒めていただけ、仮屋には7回もおめでとうと言われました。ちょっと鬱陶しかったけど、嬉しかった!!ありがとう。

 

次も頑張りますので、引き続き応援いただければと思います。

親友嶋田祥と

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