JCL 高知宿毛ロードレース
今回は四国は土佐、高知県。宿毛市でのレース!
高知県はもちろん、四国での自転車レースはあまりなく、また特に用事もないためしっかりと上陸したのは今回が初めて!
なので、鳴門大橋あたりからめっちゃ興奮してましたw
今回はそんな高知の端っこで開催されたレースのレポートです!
高知県宿毛市
上の画像を見て欲しい。この2つに名前をつけるとしたらどちらが「ブーバ」でどちらが「キキ」になるか。
この質問をするとほとんどの人が左を「キキ」右が「ブーバ」と答えるという。
これが音が認知能力に影響を与える、俗にいう「ブーバキキ効果」である。
さて、何故こんな話をしているかというと、
「宿毛」って毛虫みたい
さて、今回のレース会場は高知県宿毛市
高知の南西部に位置し、一応愛媛県とも接している、自然豊かな場所である。
やっぱり海産物が有名で、カツオなどは言わずもがな。
ちなみに、カツオのたたきは高知の郷土料理で、現地では塩で食べるのがベストだそう。
今回のレースは残暑こそ厳しいものの9月末ということで、ちょうど肥えて親潮に乗せられた『戻り鰹』が旬を迎える。
これを食べにゃ無礼ってもんよ!!
と、道の駅で食べたかつおは置いておいて、一見すると副菜の1つとしてカウントされそうなお米がとても香ばしく、まるでバスマティライスのような豊潤な香りがし、とても美味しかった。世の中にはまだまだ未知の食材がたくさんあって、本当に面白い。
少し根は張りますが、一見する価値は十分にあります!!皆様もぜひ!!
レース概要
さて、食べ物の話は一旦終いて、本題のレース。
1周12.5kmのコースを10周。125kmのロードレースだ。
そしてなんと!今回の目玉は普段絶対に走ることができない「自動車専用道路」をふんだんに使ったコース!
しかも完成前や開通前などではなく、普通に使われているバイパスを特別に全面封鎖してレースが行われた。
いや、凄すぎるでしょ!!どんだけ豪華なの!?
走る前からテンション爆上げである!
自動車専用道路ということで、標高差はそこまでなく、比較的フラットなコースである。
しかし、自動車専用道路以外の下道区間が狭く、コーナーや短い登りが多いため、思ったよりも脚を使うコースとなっている。
作戦
今回のような長い上りのないレースでは、お得意の「とりあえず全開で登る」作戦が使えなく、またチームにはピュアスプリンターもいないため、キナンとしては難しいコースプロフィールとなった。
集団の人数を絞り、その中で勝負をかけるのが理想。とすると考えられる攻撃は
・下道の狭い区間でのペースアップ
・吹き曝し自専道での横風分断作戦
である
このうち横風分断作戦はそもそも風が吹くのか未知数な部分もあったため、下道区間でのペースアップを作戦とし、レースに望んだ。
レース
スタートは11:00
今回のコース、普段はもちろん自転車は走ることができないため、試走をすることができない。したがって1周パレード走行でコースを確認してから12周のレースがスタートされるという形式で行われた。
つまり問答無用で12.5km走れるのでアップはなし!
スタートまでまったり過ごしました。
レース前のイベント、「PIT WALK」では地元 宿毛東中学校の生徒が社会科見学を兼ねて来てくださいました!
自転車競技に少しでも興味を持ってくれれば嬉しいな
そんなこんなで10:40頃
いよいよスタートに向けて準備を始めると、向かいのカツオのタタキブースでワラ焼きの実演販売が始まった。
いやそれ今じゃねえ!!!めっちゃ食いたいやん!!
レース終わったら食べる!と誓いスタート地点へ。
パレードスタート
思った以上に自動車専用道路でびっくり。路面も綺麗だし、一直線。強いていうなら日陰がないのでめちゃくちゃ暑い!!
クネクネ区間は思ったよりクネクネ。
皆様1度は経験あるでしょう。河川敷の高架下に秘密基地を作って、ポケモン交換をしたことが。
あの高架下みたいなコースが1箇所ありました。
前にいなければ確実に死ぬと、必死に位置取してリアルスタート。
各チーム逃げにメンバーを乗せたいので、なかなかハイペースで、かつ休みなくレースが進んでいく。
自専道は良いものの、やはりコーナーの立ち上がりや短い上りで毎回痛めつけられる。それでもアタックには反応しないといけないためもがき続ける。
そんなこんなで3周目の自専道下り区間。先頭にいたところ不意に5人ほど先行する形になり、少し踏むとギャップができた。
しめた!と思い全員でとりあえず回す。
少し走るとクネクネ区間でチームメイトの雄大さんが合流。そのまま4周目に突入し、その後ゲンキさんも合流した。
キナンとしては逃げに3人乗る美味しい展開。とりあえずみんなで回すも微妙にペースが上がらず。結局自専道上り区間で捕まってしまった。
しかし集団の人数は少し絞れており、何があったかは容易に想像がついた。
そんなこんなで一旦休憩していると、自専道下り区間で4名ほど先行する形に。
アタックといった印象はなかったためパスしたところ、差は見る見る広がっていき、少し焦る。
次の攻撃に乗って・・
と考えていると、まさきさんが飛んでいった。
誰も追わない。
先行する選手との差は多少あったものの、そのまま追いつき逃げが決まった。
メンバーはUKYO、キナン、ブリッツェン、VC福岡
比較的強力な選手だったため、すぐに差は1分開き、その後スパークルを中心に乗せていないチームが1周ほどローテーションを回すも差は縮まらなかった。
キナンはローテーションの後ろで陣取り、次の攻撃に備える。
一人、また一人と非情な直線の餌食となっていった。
引く選手の居なくなった集団のスピードは一気に落ちた。
レースが決まったのは火を見るより明らかだった。
状況が変わったのは残り2周手前。逃げグループからブリッツェン アベタカ選手が遅れたとの情報が入ると、ブリッツェンはペースを一気にあげた。
そこにスパークル沢田さんも便乗し、さらにペースアップ。
そしてついにブリッツェン増田さんもローテに加わり始めた。
ブリッツェンの選手が続々と仕事を終えていく中、ヴィクトワール阿曽さんも加わり、2人が爆速で集団を牽引。
雲行きが怪しくなって残り1周の打鐘が鳴る
そして自専道上り区間で逃げ集団を視認。そのまま一気に飲み込んだ。
しかしそこにまさきさんはおらず。代わりに反対車線を力強く走っていく姿があった。
増田さんがさらにペースを上げる。
増田さんvsまさきさん
もちろんキナンとしての自分はまさきさんが捕まった後の攻撃について考えていたが、この凄まじい展開を特等席で見れることをとても喜ばしく思っていたのもまた事実である。
結果下り区間でレースは振り出しに。
それでもブリッツェンアベタカさんはペースを落とさず、スプリント勝負にかけている小野寺さんのため、他の攻撃を許さない。
が、自専道の終わりでゲンキさんが行った。
原点回帰、クネクネ道でのペースアップだ。
ゲンキさんが捕まると同時に自分も全開で踏む。
するとUKYO武山さんが横から飛んで行った。
かなりキツかったためついていくことはできなかったが、ここで逃すとかなり分が悪いと、差をできるだけつけないよう、登り手前まで引いて終了。
そのまま踏めるだけ踏んでゴール。11位
ゴール地点では雄大さんが3位のアナウンスが聞こえた
チームとして少人数のスプリントに持ち込めればと考えていたため、結果的にそのような形に持っていき3位を取れたのは大きいと感じる。
最後に
今回は自動車専用道路でレースをするというまさに夢のような貴重な経験をさせていただき、本当に感謝している。
また、ずっと訪れたかった四国の地を走れたのも嬉しい!
次戦はいよいよUCIレース、大分アーバンクラシック
地獄の地で地獄のレースになるかと思いますが、精一杯頑張ります!!応援よろしくお願いします!
地獄めぐり楽しみ!!